空港駐車場の駐車料金のシステム

空港内駐車場や近隣の駐車場を利用する時に気になるのが、その料金。特に長期の旅行の間、預けっぱなしとなると金額がかなりかさんでくる。人数や日数によっては、家からタクシーで空港へ行ったり、公共交通機関を利用したりしてホテルに前泊・後泊した方が安上がりになってしまいかねない。

それぞれの駐車場の料金体系を吟味して、お得な利用の仕方を考えたい。

 

●空港内駐車場は24時間制。民間駐車場は1日制の場合が多い。

空港内駐車場は、空港へ利用者を乗せてきた送迎の人も利用するため、入場当初の数十分〜1時間(時間は各空港により異なる)は無料であったり、15分あたり100円や、30分あたり250円などの細かい利用時間毎に料金が変わるシステムになっている。そして、ある一定時間を越えた時点から(例えば、3時間30分以上や6時間15分以上など空港により異なる)24時間までは1000円から3000円以内くらいまでの料金が最大料金として設定されており、その料金を上回ることはない。そして24時間を過ぎた時点からは、また1時間あたりの単価で加算されていき、2日目に設定されている最大料金に達すると、そのまま48時間までは最大料金のままである。最初の24時間の最大料金がが一番高く、48時間以降の最大料金はは少し安い料金設定になっているところもある。

一方、民間駐車場は何時の入庫に関わらず、「0時を跨ぐまでが1日」という1日単位の料金設定になっているところが多いようである。もし、入庫してから一度も0時を跨がないという利用であれば「日帰り」になり、一度0時を跨いだ利用は「1泊2日」という考え方である。

 

●それぞれの料金システムにあった利用の仕方を!

空港内駐車場のように、細かく1時間あたりの料金が設定されている場合は最大料金に達するまでの時間は、少しでも早く出庫した方が利用料金は少なくなる。ただし、最大料金に達してからは、料金が頭打ちになるのでそれほど急いで出庫する必要はない。羽田空港P1を例に考えてみよう。4月1日の朝9時に入庫し3日間利用し、4月3日に出庫すると考えてみると、4月3日の朝9時に出庫すると3000円。そこから1時間出庫時間が遅くなる毎に300円づつ加算されていき、5時間経過(14時)した時点で最大料金に達するので、料金が頭打ちになる。14時から4月4日の朝8時59分まではいつ出庫しても同額の4500円である。したがって、最大料金に達するまでの5時間の間はなるべく早く出庫した方が良いが、最大料金に達してから、次の加算が始まるまでの19時間はいつ出庫しても同じということになる。

これに対し、民間駐車場のように1日あたりの金額設定がされていて、0時を基準に料金が加算されていく場合は、上記の場合で言うと、出庫日の4月3日0時を過ぎたら既に1日分の料金が加算されるので、4月4日の0時になるまでにいつ出庫しても料金は一緒である。

ただし、民間駐車場利用の場合は、空港と駐車場の送迎可能時間や駐車場の営業時間内に出庫しなければならないという制約がある。

また、民間駐車場の場合は変動料金制を採っているところも多く、平日や休日、繁忙期と閑散期などで利用日の基本的な単価が変動するので、単純にどちらの料金システムが安くなるとは簡単に言えない現状だ。(空港内駐車場は通年で料金に変動はない。)

 

●まとめ

空港内駐車場は1時間あたりの単価設定で、最大料金に達するまでの時間は1時間ごとに加算されていくというシステムをお忘れなく!「0時を跨いだら、いつ出庫しても同じ」という感覚でいると、思わぬ出費になる可能性もある。

 

JESTO旅行関連サイト