空港駐車場の保険・補償
空港駐車場を利用する際に心配になるのが、駐車中の盗難や破損・キズなどの損害を受けないかという点。こちらでは、空港駐車場の保険・補償についてまとめてみたい。
●空港内駐車場の保険・補償
空港内の駐車場には、基本的に保険・補償などを付加する制度は見られない。空港内駐車場は「駐車場内でのトラブルや破損に関しては責任を負わない」という立場をとっている。
●空港近隣の民間駐車場
民間駐車場では「自動車管理者賠償責任保険」や「受託者賠償責任保険」に加入している場合が多い。
「自動車管理者賠償責任保険」では、「駐車場スタッフが車庫入れなどの運転代行中に車に損害を与えた場合」や「保管場所の火災で車両が焼失した」「車両やその部品が盗難にあった」など、駐車場での預かり中に発生した損害について保証される。
「受託者賠償責任保険」は、他人から預かった物に損害を紛失したり損害を与えてしまった場合に持ち主に対して負う賠償責任をカバーする保険。
これらは、駐車場の運営企業が加入する保険で、利用者が駐車場利用時にそれぞれ加入する保険ではない。大切な車を預ける駐車場であるから、これらの保険に加入している駐車場を選ぶほうがいざという時には心強いだろう。
ただし、保険・補償が適用になるのは駐車場が利用者に対して「法律上賠償責任を負う」ことが明確になった損害や紛失に対してのみである。駐車場利用時の損害や紛失だと明らかにならない場合は適用されないので注意したい。
また、車を駐車場から受け取った後で見つかった損害については保険の適用外である。駐車場の利用規約にも「駐車場から車を引き取った後に気付いた損害や紛失、キズなどについてのクレームには一切責任を負えない」と記載がある場合が多いので、『駐車場から自分の車を出庫する前に』必ず車の状態をチェックし、気付いた点はその場で駐車場スタッフに申し出ること。
●まとめ
空港内駐車場については、基本的には保険・補償が付加されていないので自衛が必要。近隣の民間駐車場では、保険に加入している駐車場も多いが、中には保険に未加入の駐車場もある。万が一の場合に備えたいと思うなら、利用しようと思う駐車場の保険加入状況をホームページで確認したり、直接問い合わせて確認することが大切である。