空港駐車場のセキュリティ

大切な愛車を預けることになる空港駐車場。数日以上停めること場合も多く、そのセキュリティ面が気になるところ。こちらでは、空港駐車場の代表的なセキュリティシステムについてご紹介したい。

●完全個室式・機械式立体駐車場(タワーパーキング)タイプの場合

完全個室式の駐車場としては、羽田空港内駐車場P4が有名。一台一台の駐車スペースが個室になっており、シャッターを閉めてロックすることができる。

このタイプの駐車場はシャッターを閉めた後は、運転手(もしくは駐車場スタッフ)がシャッターを開けない限りは外部から接触できないため、外部からキズをつけたり、盗難にあう危険性は低くなる。また、一度車を停めたら車を移動することがないので、他人(駐車場スタッフ)に車を運転されたり、移動されるのがイヤだという人にも向いている。空港近隣の民間駐車場でも、個室式の駐車スペースを備えるところがある。

機械式立体駐車場(タワーパーキング)はビルのような複層式の駐車場で、運転手が車を所定の位置に停めた後、機械によってビルの中の駐車スペースへ自動で運ばれて格納される。こちらのタイプも、駐車場スタッフが機械を作動させなければ、車がタワーパーキングから出ることはないので、不特定多数の人が車に近づいたり、他の車に当てられるなどのリスクは低くなる。このタイプの駐車場は、都市部の空港周辺の駐車場にあることが多い。

●平置き駐車場(自走式立体駐車場もこのタイプに含める)

空港駐車場としては、このタイプの駐車場が一番数多いのではないだろうか。

空港内にある駐車場もこのタイプで、監視カメラと監視員の見回りが行われているケースが多い。しかし空港内の駐車場は誰でも出入り可能で、車両の出入りが頻繁な事がリスクとしてあるだろう。

民間の駐車場でも監視カメラが設置されていたり、警備員が見回りを行うなどのセキュリティに加え、有刺鉄線や高い塀で外部からの侵入をし難くしたり、WEB監視や赤外線のセンサーを使用するなどセキュリティ面にかなりの工夫がこらされているところも。民間の駐車場には、基本的には駐車場利用者しか出入りは無く、不特定多数の人が常時出入りするということはないのも特徴である。

●平置き駐車場には「完全固定式」と「移動式」の駐車場がある。

さらに平置き駐車場にも二つのタイプがあるので注意したい。

空港内の駐車場は「完全固定式」で、自分が停めた駐車スペースから車両が移動されることはないが、民間の平置き駐車場には「完全固定式」の駐車場と「移動式」の駐車場がある。

「完全固定式」の場合は、自分で駐車スペースに停めるので、どういう場所に停められているか確認ができ、車の鍵も持参することができる。また駐車場の管理施設からも近いことが多い。

それに対し「移動式」の駐車場は、駐車場スタッフが効率よく駐車場を運営するために車両の移動を行う。そのため、車の鍵も駐車場に預ける必要がある。この方式では、敷地面積を効率よく使うことで駐車料金の低価格化ができるというメリットに対し、セキュリティの面では「自分の車がどこに停められているかわからない」という不安がある。場合によっては管理施設からかなり離れた場所に駐車されていることもある。

どちらの場合も、24時間365日監視カメラと有人による見回り、赤外線センサー使用でセキュリティ面の充実を図っている場合が多いが、中には有人による見回りの頻度が少なかったり、監視カメラだけに頼る時間帯があったりする駐車場もあるので、料金面とセキュリティ面のバランスを総合的に見て判断する必要がありそうだ。

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